雨予報の朝、スニーカーを諦めて憂鬱になる必要はもうありません。
オーストラリア発のブランドストーンは、「悪天候で使い倒せる本格レザーブーツ」という矛盾を製法レベルで解決した一足です。
本記事では、なぜこのブーツが雨の日の最適解なのかを構造から解説します。
基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | Blundstone(ブランドストーン)/オーストラリア・1870年創業 |
| 品名 | ORIGINALS #510(定番サイドゴアブーツ) |
| アッパー | 撥水加工レザー |
| ソール | 射出成形TPUソール(ダイレクト・インジェクション製法) |
| 仕様 | サイドゴア(伸縮ゴム)、着脱用プルタブ、取り外し可能なフットベッド |
| 重量 | 片足約550g(UK8基準・軽量) |
| 価格 | 25,000円前後(税込・要確認) |

ディテール徹底レビュー
1. 縫い目がないから浸みない。「ダイレクト・インジェクション製法」の合理性
雨の日にレザーブーツが浸水する最大の原因は、アッパーとソールを縫い合わせたステッチ穴です。
ブランドストーンは、液状のTPU(熱可塑性ポリウレタン)をアッパーに直接射出して一体成形するため、接合部に縫い目そのものが存在しません。
つまり「防水スプレーで穴を塞ぐ」のではなく「最初から穴がない」構造。グッドイヤーウェルト製法の高級ブーツが雨に弱い理由を、製法の選択で根本から回避しています。
2. 紐がない、金具がない。「サイドゴア」は雨の日の機能である
サイドゴアブーツの伸縮ゴムは、単なる着脱のしやすさ以上の意味を持ちます。
シューレースは雨水を吸って乾きにくく、金具のフックは錆の起点になる。その両方を排除したミニマルな設計は、濡れる要素・傷む要素を構造的に減らした結果です。
玄関で屈まずに脱ぎ履きできる利便性は、濡れた床で靴紐を結ぶストレスと無縁です。
3. 撥水レザーと深いラグソール。「作業靴の血統」がそのまま雨装備になる
ブランドストーンの原点はタスマニアのワークブーツです。
撥水加工を施したレザーは小雨程度なら水を玉のように弾き、深く刻まれたソールパターンは濡れたタイルや駅の床でもグリップを確保します。
ワークウェア由来の道具としての設計が、都市の雨天でそのまま機能する好例です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ソール接合部から浸水しない | 完全防水ではない(ゴア部・レザー表面は大雨に限界あり) |
| 紐なしで脱ぎ履きが速い | 足首のホールドは紐靴に劣る |
| 軽量で長時間歩ける | ソール交換不可(履き潰す前提の設計) |

大人のリアルな着こなし提案
合わせ方の基本
雨の日のコーディネートは「濡れても様になる素材」で組むのが原則です。
ブランドストーンの武骨なフォルムには、ナイロンシェルやステンカラーコートなど光沢のある雨仕様アウターが好相性。ボトムスはテーパードデニムや軍パンの裾をワンロールし、ブーツの筒に軽く乗せる丈感に調整してください。
足元にボリュームがあるぶん、上半身をすっきりまとめたIラインを意識すると、悪天候でも「雨仕様の服装」ではなく「意図したスタイル」に見えます。
サイズ選びの基準
UKサイズ表記のため注意が必要です。木型はゆったりめに設計されており、スニーカーの実寸から0.5〜1cm下げたサイズが基準。
サイドゴアは履き込むと馴染むため、購入時に「甲は密着、つま先に指1本分の余裕」を目安にしてください。
厚手のソックスで雨寒対策をするなら、実寸マイナス0.5cmが無難です。
総評・まとめ
ブランドストーンのサイドゴアブーツは、「雨の日は足元を妥協する日」という固定観念を捨てさせてくれる一足です。
天気予報を見てから靴を選ぶのではなく、この靴だから天気を気にしない。
雨の通勤にレインシューズの安っぽさを我慢してきた30代以降の男性にこそ、最初の一足として推せる完成度です。
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